【自宅墓】自宅にお墓?庭や室内にお墓は可能か??自宅墓に関する質問Q&A

先日、メデイアで「自宅墓」「宅墓」が取り上げられていました。街中インタビューでは「最終的にご遺骨をどうしたらよいかわからない・・・」など、自宅墓について情報がまだ少ないことが垣間見えました。

今回は、自宅墓に関する疑問についてお答え致します。

こちらでは皆様からの自宅墓に関する疑問にもお答えさせて頂きます。

Q自宅墓とはどんなお墓?

A自宅の室内に置くお墓のことです。

自宅墓とは、ご遺骨を自宅の室内にて供養するための収納できる入れ物(器)のことです。従来の代々墓とは異なり、お部屋に置いても邪魔にならない大きさの物が多く一人用や2人用など、ご遺骨を個別で収納するタイプ物が殆どです。

Q自宅の庭に墓は建てられないの?

A特段の事情があると認められる以外、自宅の庭にお墓を建てる事は出来ません。

墓地埋葬法により、墓地以外にご遺骨を埋葬することは許されません。

自宅にお墓を建てる場合は、自宅へ「墓地」を開設し治自体から認可を得る必要があります。昭和21年9月3日発警第85号の通達では、山間部や僻地などの人里離れた場所で周囲に墓地が全くないなどの特段の事情がある場合は、個人墓地の開設を認めるとありますが、交通機関や都市開発が進んだ現代では個人墓地の開設許可が行政から下りる可能性はほとんどないといえます。

現在墓地として存在するのは「寺院墓地(墓所)」「公営墓地(墓所)」「民間墓地(霊園・墓所)」となります。

「墓地」として新たに認可を得るにはハードルが高く民間会社が経営する民間墓地の多くは認可が比較的得やすい寺院の敷地内を借りて運営されています。

行政の許可を受けずに墓地を開設した場合、6ヶ月以下の懲役または1万円以上2万円以下の罰金に処せられることになります。

Q自宅墓(室内墓)は法律的に問題は無いのか?

A自宅墓は、ご遺骨を自宅保管するタイプのお墓なので問題はありません。

自宅墓は、自宅のお庭などにお墓を建てご遺骨を埋める(埋葬)ものではなく、自宅にてご遺骨を保管する形になります。自宅にご遺骨を保管することは法律上問題はありません。     

Q自宅墓の形に決まりはあるのか?

A自宅墓の大きさや形に決まりはありません

自宅墓の大きさや形、素材に決まりはありません。自宅墓を制作・販売しているのは石材店や仏具メーカーに限らず、それぞれの窯元やガラス加工所などがオリジナル作品を作ったり、ITや文具会社などの異業種からの参入も有りそれぞれが自由にデザインし作成しています。

Q何処で購入できますか?

Aネット販売が大半。店舗販売はメーカー直営店か仏具店、デパートに一部有り。

店舗販売されているのはメーカー直営店の場合が多く取り扱われている品もメーカーオリジナル商品が中心となっており取扱商品は少ないところが殆どです。

ネットでは仏壇型、骨壺型、墓石型などあらゆるタイプの自宅墓を見ることができ、各メーカーの商品が比較検討出来るため先ずはネットで商品を検索することがお勧めです。また、ネット上では価格競争が行われていることも有り、実店舗の価格よりもネット販売されている価格のほうが安い場合もあります。

Q自宅に置いたご遺骨は早めに埋葬しなくてはいけないのか?

A法律上、埋葬に期限はありません

お墓へ埋葬することが一つの区切りとなることから宗教上や個人の考えにより期限を決める方はいらっしゃいますが、法律上期限があるわけではありません。長年祖父母やご両親のご遺骨を手元で保管されている方もいらっしゃいます。

Q自宅墓のご遺骨は最終的にどうするの?

Aお墓へ埋葬するか、散骨することになります。

ご遺骨は法律上捨てることは出来ませんし、墓所以外の場所に埋葬することも出来ません。

最終的に墓地へ埋葬するか、散骨するかになります。

現代は埋葬方法も多様化しており、永代供養墓(合祀墓)であれば一柱30000円で埋葬できるお墓もありますし、散骨も散骨代行サービスを利用すると2万円以下での散骨が可能となります。

代々墓のように、お寺の宗派を検討し檀家となりお寺を支え、お墓を代々守っていく従来のお墓しか選択しが無いわけでは無い今、最終的なご遺骨が収まる場所は考えているよりも容易に見つけやすくなっています。

Q自宅墓の置き場所は何処が良いの?

Aご遺骨の保存方法と自宅墓の素材や作りによる。

ご遺骨の自宅保管の方法の一つとして粉骨する方法があります。粉骨は散骨できるようにご遺骨を2ミリ以下のパウダー状にしますが、粉骨しない状態と比べカビが発生しやすくなります。そのため真空パック保存をするか、自宅墓となる器自体がホコリや水分が入り込まない作りになっているかなど、防かび対策が施されている物であれば、押し入れでも問題は無いかと思います。

粉骨をせず、火葬後そのままの状態で自宅保管する場合はやはりカビ対策として、ホコリのたまりやすい場所、高温多湿の所を避け置くことをお勧めします。

Q自宅墓でも僧侶に供養してもらうことは出来るか?

A僧侶へ直接お願いするか、お坊さん便のような「主張サービス」を利用することで可能。

知り合いや信仰している宗派のお寺に相談する、またはネットでお坊さんの出張サービスを利用することで可能です。

Q分骨したご遺骨を自宅墓に保管する場合の注意点は?

A「分骨証明書」を火葬場か埋葬するお寺に出してもらいましょう。

永代供養墓(合祀墓)や散骨をご希望される方はご遺骨の一部を手元に残し自宅墓にて保管される方は多くいらっしゃいます。

ご遺骨をお墓へ埋葬する場合は「火葬・埋葬許可証」がないと埋葬してもらえません。分骨したご遺骨を最終的にお墓へ埋葬したいと考えている場合は「分骨証明書」を火葬場かお寺に発行してもらう必要があります。

散骨される場合は「分骨証明書」が無くても散骨は可能です。

Q自宅墓の数に規制はあるのか?

A制限はありません。

ご遺骨を自宅保管する場合、簡単に捨てることは出来ないので管理できない数のご遺骨を持つべきではありませんが、ご遺骨の所有権をもつ者(祭祀承継者等)が責任を持って管理するのであれば、複数管理する事は可能です。

その場合、ご遺骨の最終的な行き先を決めておかなくては残された親族に負担が掛ることになりますので、最終的にどのようにするのかは責任を持って決めておく必要があります。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP