【自宅墓/散骨】粉骨とは?粉骨するメリット

粉骨とは

粉骨とは

ご遺骨を乳鉢や粉砕機でパウダー状にしたものです。

※ご遺骨を散骨する場合、遺骨だと認識できる形状では法に触れてしまうため、2ミリ以下のパウダー状にする業者が殆どです。

粉骨することのメリット

嵩が減る

近年はご自宅でご遺骨を保管する方も増えてきました。

勿論、粉骨にせずとも保管は出来ますが、7寸のお骨壺だとリビングに置くには存在感があり抵抗をもたれる方もいらっしゃいます。ご遺骨は粉骨することにより1/5~1/4に嵩を減らす事が出来るため、小ぶりなお骨壺に収めることも可能となりお部屋に馴染みやすいサイズにすることが出来ます。

防かび対策が出来る

ご遺骨は、化学での分類はアルカリ土類金属となり、カビや菌類は強アルカリを好まなないため、遺骨は細菌には強いとされています。

また、ご遺骨は火葬場で800℃~1000℃の高温で焼かれるため、火葬直後は無菌状態となります。

しかし、時間がたちカビの生える条件が揃うとカビが繁殖する恐れが無いわけではありません。

カビ菌は常に空気中に浮遊していると言われています。以下の三つの条件が揃った環境で増殖していきます。

  • 気温25~30度
  • 湿度70%以上
  • ホコリや汚れなどの栄養分

遺骨も経過年数によって酸素との結合が進むと浮遊する菌などのが付着してカビが発生することがあります。

粉骨を粉骨業者へ依頼すると殆どの業者は滅菌処理をしてくれます。その上、真空パック加工することによりカビの繁殖の原因となるホコリや汚れから湿度からご遺骨を守る事が出来ます。

また、カビは住まいの中でも、特に生えやすいのが以下のような場所です。

  • 水回り(浴室、キッチン、トイレ、洗面所、洗濯機)
  • 密封空間(押入れやクローゼットなど)
  • 掃除の行き届かない場所(家具の裏、窓際など)

ご遺骨を自宅保管する場合、どうしても、リビングなど人目に付くところへ起きたくない場合は、粉骨し、真空パック保存することによりすることにより、ご遺骨をホコリや湿度から守ることができます。

ご遺骨への抵抗感が軽減される

ご遺骨をご自宅にて保管したい場合、「人の骨」を思わせる形のままでは抵抗を持つ方もいらっしゃいます。

粉骨業者の殆どは、ご遺骨を2ミリ以下のパウダー状に致します。

パウウダー状にすると「人骨」としての生々しさは消え、更にインテリアに馴染むケース(お骨壺)に納める事により、日常の中でストレス無くご供養をしやすくなります。

お骨壺の形状を選ばない

ボトルのような容器でもご遺骨を納める事は可能となります。

ご遺骨を経口の狭い器に収めたいと思う場合、その経口に合わせてご遺骨を砕いて入れる必要がありますが、粉骨の場合、2ミリ以下となりますので、ボトルのような容器でもご遺骨を納める事は可能となります。

例えば、母が愛用していた香水の瓶にご遺骨の一部を納め、手元供養としたいと思えば、粉骨にすることにより可能となります。

デザイン性のあるお骨壺でリビングなど人の集まる部屋で供養や保管が出来ることはメリットと言えます。

アクセサリーに納める事が出来る。

ペンダント等のアクセサリーに納める事が出来る。

分骨用のアクセサリ-は進化を遂げ、高級ブランドのアクセサリーのようにデザイン性に優れた物も増えてきました。ご遺骨を入れる場所はバックル部分であったり、ネジの部分であったりと、メーカによって違いがありますが、サイズは普通のネックレスと変わらず「何処にご遺骨が納められているの??」と思えるほど小さく上品です。それは、粉骨にすることで可能になっています。

土に還りやすい

ご遺骨は火葬される事により、遺骨の表面がセラミック状に変化するため、土に帰るまで数百年かかると言われています。ご遺骨は、粉骨加工することにより土に還る期間も短くなります。

自然に帰ることが故人の遺志の場合、自然に帰りやすい形として、粉骨し埋葬するのも良いかも知れません。

お墓のスペースを取らない

従来墓へご遺骨を納めようと思っても、スペースが無ければ物理的に納める事は出来ません。その場合、古いご遺骨を一つのお骨壺へまとめたり、地域によってはお骨壺からご遺骨を取り出し、お墓の中へ直接蒔くところもあります。

しかし、新しいご遺骨の場合、他のご遺骨と混ぜることを躊躇される方もいらっしゃいます。その場合は、粉骨して嵩を減らし、小さめのお骨壺で納骨する事も可能です。

※近年、墓所によっては契約上、ご遺骨の埋葬の数が限定されている所もあります。また、専用のお骨壺を指定している墓所もあるため、ご遺骨の埋葬の数に制限が無いか、埋葬方法に決まりは無いかを確認されることをお勧め致します。

永代供養墓、散骨「手元供養」としての粉骨

海洋散骨を経験した人の60%は後悔するというデーターがあります。それは、「故人を身近に感じることが出来ない」「故人を供養したいと思っても、手を合わせる対象が無い」など、残された方の「供養の気持ち満たされない」ことからきています。

永代供養墓(合祀墓)も同様で、合祀されて他の方のご遺骨と混ざってしまうことにより、特定の故人へ「個別」に手を合わせる事は出来なくなります。

その場合の対策として、粉骨し手のひらに収まるタイプのお骨壺やペンダントなどで手元にご遺骨を残すことにより、故人を何時までも身近に感じ、直接的な供養が可能となります。

粉骨業者の拘り

寺院墓所や霊園でも、ご遺骨を粉骨して保管したり、お墓へ納骨するところも増えてきました。

下の写真のお骨壺は粉骨の第一人者であるサライの甲斐社長が「一滴の水も通さない」など拘りをもって作ったお骨壺です。粉骨さえすれば成人男性のご遺骨が収まる容量となっており、スタイリッシュでありながら、ステンレス製で頑丈な作りとなっています。そのため、屋内のみならず、野外のお墓でも採用されています。

下の写真の手元供養用お骨壺も粉骨業者が拘りデザインしたのもです。金属製で適度な重みが鉄の厚さや丈夫さを物語っており、機能的な安心感のあるお骨壺となっています。

室内でご遺骨を安心して保管出来るようになってきたことから、ご遺骨を自宅にて保管される方は今後も増えていくと予想されます。

お墓や供養のあり方も急速な変化を見せています。

昔は「粉骨をすると可哀想」「罰が当たる」等という方もいらっしゃいましたが、今では寺院や霊園で粉骨を取り入れています。ご供養のあり方が多様化していく中で、選択肢の一つとして考えてみて下さい。

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