自宅墓と永代供養墓、後悔しないために

お墓を販売してきた石材店や大手仏具店などが「お墓(従来墓)が売れない・・・」と口にするようにってから、納骨堂がはやり始め、次に樹木葬と、お墓の主力商品も短期間で変化を見せてきました。

ここ1,2年、都心では安価で宗教宗派不問の永代供養墓が急増しており、現代人の生活スタイルに即したこの永代供養墓は、今後急速に売り上げのシェアを伸ばしていくと考えられてます。

永代供養墓の特徴

永代供養墓はお寺にある合祀墓で、「宗教・宗派問わず」「管理費なし」「永代に渡って供養してくれる」というのが特徴です。

人気のある永代供養墓ですが注意も必要です。

〈永代供養墓〉契約前の注意点

①永代供養墓は宗教宗派問わず、誰でも受入れてくれますが、ご供養はそのお寺の教義・儀式で行われます。

宗教・宗派を問わずとは言え、ご供養のために他の宗派の僧侶を勝手に連れてきて、永代供養墓の前でお経を唱えたり、賛美歌を歌ったりは出来ないと考えるべきです。

②永代供養墓の多くは、個別埋葬ではなく合祀であり、他の方のご遺骨と混ざることになります。

一度混ざってしまうと、取り出す事は不可能になります。

③合祀であることにより、故人と向き合う感覚が薄く、故人と向き合いたい遺族にとっては物足りなく感じてしまう場合があります。

これら、注意点の解決方法としては、以下の方法があります。

◇仏教で「宗派」に拘りがある場合は、ご自身や故人が信仰している宗派の永代供養墓を探す。

◇合祀を避けたい場合は、個別埋葬(保管)付きの永代供養墓を探す。

永代供養塔と言っても場所によってシステムが変わります。

ある一定期間、個別埋葬後に合祀される所もあれば、直ぐ合祀されてしまうところもあります。永代供養墓のシステムが自分の供養のカタチに即している所を探し、契約する必要があります。

永代供養墓の前に「自宅墓という選択」

自宅墓とはご自宅の室内でご遺骨を保管し、供養することを指します。ご遺骨の自宅保管は法的にも問題は無く、期限もないので、お墓を探している間の一時保管としてもお勧めです。

永代供養墓で個別埋葬が付いていない場合は、ご自宅で納得がいくまで供養をし、それから永代供養墓を利用するのも良いかも知れません。

また、現時点で永代供養墓を取り入れていないお寺が、今後永代供養墓を作る可能性もあります。

急いで納骨をするのでは無く、故人やご自身の要望にそう場所やシステムを考えた上で、希望に添ったお墓と契約することをお勧め致します。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP